欧州サッカー界でプレイするサッカー選手とクラブとの間で結ばれる契約は、単純に契約年数と年俸が決まっているというものではありません。非常に複雑な条項が盛り込まれているのです。
契約年数と年俸はどんな選手でも定められていますが、その他の条項は選手によって異なります。試合出場給や勝利ボーナス、ゴールボーナスは一般的ですが、ほかにもゴールキーパーの場合は無失点ボーナスがあったり、さらにスターティングメンバーに入ることが難しい選手の場合はベンチ入りボーナスという条項が負荷されている場合があります。これは、公式戦のベンチメンバーになればベンチ入りボーナスが支給され、途中出場すればベンチ入りボーナスではなく試合出場給が支払われるという条項です。
また、年俸は一年ごとにアップしていくことがあります。パーセンテージが決められていて、複利で計算するのでたとえ10パーセントの年俸アップ条項だとしても最終的には大きな金額になります。
選手が移籍するときは、相手クラブに移籍したシーズンの年俸をもともと所属していたクラブが負担することもあります。これは、年俸が高騰しすぎたことで移籍先のクラブが支払うことができないときに定められるのです。